こんにちは!
今回は、ポマードとグリースの違いについて解説していきたいと思います。
ポマード好きな方はグリースも好きでしょうし、グリース使う方はポマードも使うでしょう。ただ「この2つの違いは何?」と聞かれて、ちゃんと答えられる人は少ないのでは?
ということで「ポマード」「グリース」それぞれの歴史も振り返りながら徹底解説していきます。
ポマードとグリースに成分的な違いはない
はい。いきなり結論いきますがズバリ、
ポマードとグリースに明確な成分の違い、使用感の違いはありません。
つまり、どっちになるかはメーカーの名付け方によります。
それだけです。
よく言われるのが、「パリッと固まるのが水性ポマード」で「パリッと固まらないのが水性グリース」。
↑イメージ的にはわかるんですが、決してそういった決まりがある訳ではないという事ですね。
油性ポマードと水性ポマードの歴史
ではここで、ポマードの種類と歴史について振り返ってみたいと思います。
まずポマードというのは大きく分て、
- 油性ポマード – 水には強いが熱には弱い。昔ながらの使用感
- 水性ポマード – 熱には強いが水には弱い。現代では人気
の2つがありますね。
海外ではいまだに油性ポマードが根強い人気を誇っているという情報も目にしますが、日本では洗い落としやすさから、水性ポマードの方が圧倒的に人気だと思います。
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ではこの「油性ポマード」「水性ポマード」それぞれの歴史についてなんですが、やはり「油性ポマード」の方が圧倒的に古いようです。
英語版Wikipediaによりますと、なんとローマ時代より一部部族はsoap(石鹸?)をポマードとして使っていたとw
その後、1873年にイギリスのMorgan’s Pomade(モーガンズポマード)が設立され、世界中にヘアドレッシングポマードを発売。←多分ここが近代ポマードの原点っぽいですね。
ちなみにこの頃、19世紀には熊の油脂が主なポマードの成分となっていたようです。
さらにその後、1920年〜50年代にはワセリンやオイルベースのポマード人気が最高潮に。さらに時は流れ、男性が床屋ではなく美容院に行くのが当たり前になったような時代を経て、2010年代からクラシックなヘアスタイルの再流行に伴い、ポマード人気が復活。現在は水性ポマードも流行してますとのこと。
ちなみに世界で一番最初に水性ポマードを開発したのは、クックグリース、クールグリースで有名な日本の「阪本高生堂」らしいです。1978年に伝説のロックンロールショップ、原宿の「CREAM SODA」からの依頼を受けて作ったのが起源のようですね。
ただしこの頃、昭和後期のリーゼントブームの時代はまだ、ポマードと言ったら油性がメインだったみたいです。
そう考えると、水性ポマードが本格的に台頭してきたのは本当ここ最近ということになりますね。
グリースとは何?
油性ポマードと水性ポマードの違い、歴史について理解したところで、今度はグリースって何だ?って話ですね。
諸説色々ありますが、どうやら一番有力なのは、
- 動物の油などを混ぜて作った初期のポマードを、人工的に科学の力で真似して作ったものがグリース
これが一番しっくりくるのかなと思います。
はいそうです。
油性 | 水性 | |
ポマード | 油性ポマード | 水性ポマード |
グリース | 油性グリース | 水性グリース |
このようにポマードとグリース、どちらも油性と水性が存在するんですね。
【まとめ】普通にポマード = グリースでOKでしょ
昔からある「ポマード」、後に出てきた「グリース」という順序は間違いないところかと思います。
ただ現代における「ポマード」と「グリース」の違いは?と聞かれた時に、
↑こちらの映画、公開が1978年ってことで、奇しくも阪本厚生堂が日本で初めて水性ポマードを開発した年と一緒ですしね。
ただし繰り返しますが、
現代においてポマードとグリースに明確な成分の違い、使用感の違いはありません。
なので「ポマード」「グリース」という名前にあんまりとらわれず、気になるスタイリング剤はどんどんチャレンジしていってほしいなと思うところです。